テールアルメ(盛土補強土壁工法)
フランス語で補強土を意味するテールアルメは、1963年に開発されて以来、世界100カ国以上に普及しています。従来の擁壁が崩壊しようとする土を押さえていたのに対して、テールアルメは、崩壊しようとする土粒子自体を、ストリップと呼んでいる帯状鋼材との摩擦力で拘束し、安定させます。その結果、土の持つ柔軟性はそのままに、垂直で安定した土構造物を構築することが出来ます。テールアルメは「土」のちからを、自然のちからを最大限引き出す工法です。
特徴
- デザイン性
形状の美しさはもちろん、デザイン模様やレリーフ、緑化などにより、街に・自然に・風景にとけ込んだ空間を創造します。
- 柔軟性
フレキシブルな壁面や構造は、周辺・付帯構造物とのあらゆる場面に対応できます。基準が確立されているからこそ、様々な用途や盛土材料にも柔軟に適応可能です。
- 安心感
長年培われた信頼性は、宅地造成・橋台・水辺・多段などにも確かな安心感をお届けできます。耐震性の高さは、数々の大地震を通じて実証済みです。
- 存在感
国土の基盤を支える道路インフラにおいて、確かな存在感を発揮します。港湾・鉄道だけでなく、学校や公園などの身近な生活基盤も支えます。
テールアルメ工法部材概要
標準部材の規格・寸法
用途
テールアルメは、垂直で高壁高まで対応でき、平面形状も自在なため、従来のコンクリート擁壁よりも幅広く、様々な用途に適用されています。
- 造成
学校・公園・ゴルフ場・工業団地・霊園などの造成工事に多く使用されています。狭小な土地が多い日本において土地を最大限有効利用できます。
- 水辺
水辺で使用する場合には、盛土材の透水性や流速等を考慮して設計します。設置条件の厳しい水辺においても、美しい景観と安全性を両立します。
- 海岸
海岸沿いにおいても適用は可能です。部材に塩害対策を施すなど、設計・施工・部材等について、海水の影響を総合的に検討します。
- 多段
多段構造にすることにより、圧迫感を抑えた景観や高盛土への適用が可能です。
- 長大のり面
上載盛土が高い事例も数多くあります。上載盛土を含めた全体の安定性の確認を行い、補強領域を広げるなどして、高盛土への対応が可能です。
- 双璧
盛土の両面をテールアルメとした形式を両面テールアルメ(双璧)と呼びます。用地幅を最小限に抑えることができるため、橋梁のアプローチやカルバートの取合いに最適です。
- 架台
基礎地盤に岩盤がある場合、岩盤に定着させたコンクリート架台と併用することにより、岩の掘削量を減少し、全体の施工性を向上できます。
- 橋台
上部工を直接支持する「直接橋台」と、背面土圧のみを受け持つ「複合橋台」があります。経済性・施工性・景観性に優れた形式です。
- 産業施設
石油基地・発電所・廃棄物処理場・石炭備蓄ヤードなど、産業基盤を担う重要な施設にも採用されています。
- 鉄道
国内導入のきっかけとなった鉄道において、その信頼性を示し続けています。
- 空港,港湾
国外・国内への重要な大規模交通インフラである空港・港湾事業においても貢献しています。
施工写真
グリーンパーク若杉 須恵町・篠栗町・粕屋町新ごみ処理施設
- 工事名
- クリーンパーク若杉造成工事
- 製造工場
- 大建コンクリート工業株式会社
- 施工業者
- 竹中・松本・城戸JV
- 竣 工
- 2024年9月